「自己都合での失業保険の振り込みには時間がかかる」と聞くと、失業保険がいつ振り込まれるのか分からなくて、不安ですよね。
生活が不安だと、就職活動にも集中できず、次の一歩を踏み出せなくなってしまいます。
実は、自己都合でも失業保険が早く振り込まれる方法や、失業保険が振り込まれるまでの生活費を貸してもらえる救済制度があるのをご存知でしょうか。
この記事は、失業保険の受け取りを待つ間の生活を支える以下の内容を紹介します。
この記事を読めば、失業保険がいつ振り込まれるのかあなた自身のケースを理解できます。ぜひ最後までご覧ください。
失業保険の給付金が振り込まれる日・時間帯はいつ?
ハローワークで失業保険の手続きをしたあと、最初の給付金は失業認定された日から1週間程度で振り込まれます。振り込まれる時間帯は午前中から夕方までの間です。
ただし、2ヶ月の給付制限が終わらなければ給付されません。つまり、給付制限が終わったあと最初の失業認定日の1週間後が振込日です。
とはいえ、それだけではわかりませんよね。もう少し詳しく解説しますので、もう少しお付き合いください。
振込日を計算する方法①初回の失業認定をまだ受けていないケース
初回の失業認定日がまだ到来していない場合、計算が少し面倒です。したがって、手順を2つに分けて解説します。
確認する
振込日を計算するために、まずはこちらの3点を確認しましょう。
求職申込年月日と給付制限の期間は、「雇用保険受給資格者証」を確認してください。
求職申込年月日は6桁の数字で年月日が表現されています。特に解説は不要でしょう。
給付制限は、普通の方だと「2ヶ月」と記載されています。場合によっては「3か月」や空欄のケースがありますが、この記事では「2ヶ月」と記載されているとして計算します。
最初の失業認定日は「雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり」で確認します。目立つよう表紙に記載されているので、間違うことはないでしょう。
計算する
ここは仮に、以下の条件で計算します。最初の失業認定日は申込日から3〜4週間後が一般的です。
何事もなければ「求職申込年月日」の1週間後から「給付制限」が始まり、給付制限が終わったあと最初の「失業認定日」の1週間後に給付金が振り込まれます。
失業認定日は4週間ごとに繰り返されますが、初回と2回目の認定日の間だけは8週間や12週間の期間があります。給付が始まるまでは認定しても意味がないのでしょう。
上記の条件で計算すると、下記の結果が得られます。
2回目の失業認定日は最初の失業認定日の8週間後です。これは、4週間ごとに繰り返される失業認定日のなかで、給付制限が終わったあとの最初の日だからです。
振り込まれる給付日数は、給付制限が終わった翌日から次の失業認定日までを数えます。「雇用保険受給資格者証」表面の「基本手当日額」を日数に掛けると、給付される金額も計算できますね。
7月1日に手続きをして、最初の入金が3ヶ月後の9月30日。しかも金額はほぼ半月分と、厳しい内容ですけれどもがんばりましょう。
振込日を計算する方法②初回の失業認定を受けているケース
初回の失業認定を受けている場合、確認するのは「雇用保険受給資格者証」だけでOKです。
裏側の、あなたの顔写真が添付されている面をご覧ください。「次回認定日」が記載されているはずです。その日の1週間後が給付金の振り込まれる予定日です。
自己都合退職でも失業保険がすぐ振り込まれる方法
2ヶ月の給付制限期間を待てない方は、ハロートレーニング(公共職業訓練)を受けましょう。職業訓練を受講すると訓練開始前日に給付制限が解除され、元の予定より失業保険が早く振り込まれます。
ハロートレーニングを受けるには、ハローワークで申込みが必要です。
まずは、ハローワークに行き、職業相談を受けましょう。受講申込書は、ハローワークの窓口へ申請書をもらいに行ってください。
次に職業訓練校での選考試験を受けます。その後選考試験の結果を待ち、合格したらハローワークで就職支援計画書の交付を受け、訓練の開始を待ちます。
ハロートレーニングの合否判定に数日かかるので、早く給付制限を解除したいならすぐに受講を申込みましょう。
失業保険の給付制限中にできるアルバイトの条件
「収入がないから少しでもお金を稼いでおきたい」「ぎりぎりまで働いて、お金を貯めたい」という方は、給付制限期間中にアルバイトをしましょう。
「失業保険の受給期間中にバイトって、不正受給になるんじゃないの?」と思われるでしょうが、きちんとハローワークに申告すれば不正になりません。
しかし、就労時間によっては失業保険を受け取れなくなってしまうので、下記の条件をしっかりと確認しましょう。
上記の条件に反すると、就職したと判断されてしまいます。失業保険を受け取りたいなら、就職したと判断されない範囲で働けるアルバイトを選んでください。
ただし、待期期間の7日間はアルバイトができません。今すぐ収入が欲しくても、アルバイトするなら待期期間がすぎてからにしましょう。
失業保険の申請中・受給中のアルバイトについて、さらに詳しく知りたい方は以下のリンクをご覧ください。
いつまでも待てない!臨時特例つなぎ資金貸付制度を利用しよう
失業保険が振り込まれるのを待っている期間の生活費が足りない場合は、臨時特例つなぎ資金貸付制度を利用できます。臨時特例つなぎ資金貸付制度の利用条件は、以下の3つです。
臨時特例つなぎ資金貸付制度を申請する際には、市区町村の社会福祉協議会に以下の書類を提出します。
とはいえ、「公的給付・貸付の〜〜証明する書類」が「雇用保険受給資格者」で良いのかどうか、「借用書」とはどのような様式か、残念ながら「この書類ならOK」という明確な基準がありません。
渋谷区と那覇市の社会福祉協議会に問い合わせたところ「申請者の事情にあわせて判断するので、実際に相談に来てください」と言われました。「〇〇(地域名)社会福祉協議会」で検索して、実際に足を運んでください。
無事、貸付が行われた場合の貸付限度額は100,000円(無利子)で、返済期限は給付金を受け取った日から1ヶ月です。期間は短いものの、 足りない生活費を補えるので、条件にあうなら積極的に利用しましょう。
失業保険はいつ振り込まれるの?すぐ欲しいなら職業訓練をしよう
経済的な不安を解消するためにも、雇用保険受給資格者証を見ながら、あなたが失業保険を受け取れる日を計算しましょう。
この記事で計算したモデルでは、ハローワークで最初に手続きしたのが7月1日として、最初の振込予定日が9月30日でした。実質3ヶ月程度かかってしまいます。
失業保険が振り込まれるまでの経済的な不安から抜け出す方法は、以下の3つです。
あなたにとって利用しやすい対処法を選んで、振り込まれるまでの期間の生活を守ってくださいね。
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