退職した会社から「健康保険証を郵送で返却してください」という案内が届き、どのように手続きすればよいか悩んでいませんか?
保険証を会社に返却しないと、医療費が全額自己負担になるリスクや、次の保険の手続きが遅れるリスクがあります。
この記事では、退職後に保険証を郵送で返却する方法や保険証を返却するタイミング、返却しなかった場合のペナルティについて詳しく解説します。
損をせずに保険サービスを受け続けるためにも、ぜひ最後までご覧ください。
退職後の保険証の返却は郵送か手渡しで!
退職後の健康保険証の返却方法には、以下の2種類があります。
退職日に出勤する場合や家から会社が近い場合は、保険証を手渡しで返却することで、確実に会社に返却できます。しかし、最終出勤日のあとに退職日を迎える場合、郵送で返却しなければなりません。
健康保険証は重要な個人情報なため、郵送する場合は、簡易書留を利用するのが普通です。簡易書留は郵便局の職員に対面で受け渡しができるため、郵便事故や紛失のリスクが低く、安全に保険証を返却できます。
保険証を正しく郵送する方法は、こちらの見出しで詳しく解説しています。
保険証を郵送する場合は退職日の翌日に返却しよう
退職したあと、使用していた健康保険証は必ず返却しなければなりません。
郵送で返却する場合は、退職日の翌日に郵送しましょう。なぜなら、会社側が従業員の退職後、5日以内に保険証を保険機関に返却する義務があるからです。
もし保険証の返却が遅れてしまうと、会社の人事部から催促がくる場合もあり、退職後のやりとりが発生します。トラブルを避けるためにも、退職日の翌日に速やかに返却しましょう。
退職後に保険証を郵送で返却するときの注意点4つ
保険証は重要な個人情報であるため、正しく郵送しなければなりません。正しく郵送できていないと、間違った場所に返却したり、郵便物を紛失してしまったりする恐れがあります。
ここでは、保険証を郵送するときの注意点を4つ紹介します。
トラブルを引き起こさないためにも、あらかじめ準備しましょう。
郵送方法
退職後、健康保険証を郵送で返却する場合は、確実に相手に届いたことが確認できる簡易書留を利用しましょう。簡易書留は、受取人が手渡しで受領印を押すため、紛失や未到着といったトラブルを防げます。
また、簡易書留の保証金額は50,000円までで、発送元と到着した郵便局までの追跡が可能です。郵便局の窓口で利用しましょう。
封筒の種類
保険証を郵送する際は、A4サイズが入る角形2号の封筒を使用するのが一般的です。封筒には、宛名や会社の部署名を正確に記入し、保険証が破損しないように折り曲げ防止の厚紙を入れると安心です。
角形2号の封筒は、郵便局やコンビニ、100均で購入できます。あらかじめオンラインストアで用意しましょう。
宛名の書き方
退職前に会社へ、以下の2点を確認しましょう。もし確認を忘れてしまった場合でも、電話で問いあわせることができます。
以下に、状況に応じた宛名の書き方の例を紹介します。
また、封筒には保険証在中と記載しないようにしましょう。記入すると、保険証が入っていることを第三者に知られて、盗難や悪用されるリスクが高まります。
私が保険証を返却した際は、働いていた会社の委託先に郵送しました。必ずしも、会社に送れば良いわけではないので、必ず宛先は確認しましょう。
添え状の書き方
退職後に保険証を郵送する際には、保険証と一緒に添え状(送付状)を同封するのが一般的です。
添え状は、返却の理由とともに感謝の気持ちを簡潔に伝えるものです。難しく考えず、保険証を返却するという事実をていねいに伝える内容であれば問題ありません。
以下は、添え状の例文です。
私の場合は、指定の紙に保険証を貼り付け、所属部署や現住所などの必要事項を記入しました。あらかじめ、会社から返却方法が指定されていないか、案内を確認しましょう。
退職後に保険証を返却しないと医療費が全額自己負担になる
保険証を退職後すぐに返却しなかった場合、新しい保険の加入手続きが遅れて、無保険状態になるリスクがあります。万が一無保険状態になると、医療費が全額自己負担になってしまいます。
なお、医療機関の勘違いや確認不足などで、期限切れの保険証を使用できるケースがあります。しかし、後日医療費を会社や保険組合から請求されますので、無保険状態はできるだけ避けましょう。
「面倒くさい」「気まずい」などの理由で保険証の返却をあと回しにすると、結果的に自分や会社に負担をかけます。早めに返却して、スムーズに手続きしましょう。
新しい保険に切り替える方法については、以下の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
保険証は退職日の翌日に必ず郵送で返却しよう!
画像:https://www.photo-ac.com/main/detail/29767396&title
退職後の保険証返却は、退職日翌日の郵送がベストです。郵便局の窓口で簡易書留を利用し、正確な宛名で送付しましょう。宛名がわからない場合は、あらかじめ会社に確認しておかなければなりません。
添え状をあわせて送付すると、最後まで好印象で退職できるでしょう。
退職日翌日に不備なく郵送するためにも、今すぐ封筒を入手し、退職日と宛先を確認しましょう。
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