退職証明書だけで失業保険の申請ができるのか不安になっていませんか?「離職票が必要」と聞いても、代わりに手元にあるのが退職証明書だけだと焦りますよね。
この記事では、退職証明書と離職票の違いと、離職票が手元に届くまでの間にできる対応策について紹介します。
退職証明書と離職票の使い分けについてまとめますので、ぜひ最後までご覧ください。
退職証明書は離職票の代わりにならない!
失業保険の申請には必ず離職票が必要で、退職証明書は代わりになりません。離職票は、正式には雇用保険被保険者離職票と呼ばれ、会社がハローワークに書類を提出し、手続きが完了したあとに発行される公的な書類です。
これに対し、退職証明書は会社が発行する私的な証明書であり、法的には転職先に退職の事実を証明するものに限られます。そのため、失業保険の申請に退職証明書を提出しても受理されません。
退職証明書と離職票は用途も効力も異なる書類であり、混同すると大切な失業保険の手続きをスムーズに進められません。退職後すぐに会社に離職票の交付を依頼し、今後の生活や転職活動に支障が出ないよう準備しましょう。
退職証明書の代わりに離職票をもらう方法
退職証明書では失業保険の申請ができないため、離職票を手に入れなければなりません。退職が決まったら、まず会社に「離職票を発行してほしい」と依頼しましょう。離職票は、退職者が希望した場合にのみ発行されます。
離職票のもらい方や、なかなか手に入れられない場合の対処法については、以下の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。
退職証明書と離職票の違い
退職証明書と離職票は、どちらも退職時に関わる書類ですが、発行元・用途・法的効力が異なります。ここでは、それぞれの特徴や違いを3つのポイントに分けて詳しく解説します。
発行元の違い
離職票は、会社が退職者の情報をハローワークに提出し、その後ハローワークから発行される公的な書類です。これに対して、退職証明書は勤務先が発行するもので、会社ごとに書式や発行の有無が異なります。
退職証明書は、退職者からの希望がなければ発行されないケースも多く、会社によって対応が異なります。
私が退職した際は、特に申請せずとも発行されました。申請方法については、会社の担当部署に確認してみましょう。
用途の違い
離職票は、退職後に失業保険を受け取るために欠かせません。離職票がないと、ハローワークでの手続きが進まず、失業保険が受け取れません。離職票の提出が遅れると、失業保険の給付開始も遅れ、生活に不安が生じるリスクがあります。
特に、失業保険の給付は退職後の生活を支える重要な収入源となるため、離職票は早めに受け取ることが不可欠です。退職が決まったら、まず会社に発行の依頼を忘れずに行いましょう。
一方、退職証明書には、退職日や職務内容などの情報が記載されますが、離職票のように失業保険の申請には利用できません。そのため、退職証明書で失業保険の手続きを代替することはできない点に注意しましょう。
法的効力の違い
離職票は法的効力をもつ公的な文書であり、失業給付の手続きにおいて必須の書類です。これに対して、退職証明書は私的な証明書にすぎず、公的な効力を持ちません。
たとえ退職証明書があっても、離職票の代わりにはならないため、失業保険を申請する場合には必ず会社に離職票の発行を依頼しなければなりません。退職時には、離職票が受け取れるよう会社に確認し、失業保険の受給をスムーズに進めましょう。
離職票の代わりにならない退職証明書は何に使う?
退職証明書は失業保険の申請には使えませんが、転職活動や一部手続きで役立ちます。
転職先の会社から退職の事実確認を求められる場合に、退職証明書を提出することが一般的です。履歴書に記載した経歴や退職理由を証明するため、あらかじめ発行を依頼しておくと安心です。
また、離職票の発行には10日から2週間ほどかかるため、離職票が手元に届くまでの間に以下の手続きの際に利用できます。
ただし、失業保険の申請には最終的に離職票が必要です。退職証明書では申請手続きが完了しないため、退職後は会社に早めに離職票の発行を依頼し、手続きをスムーズに進める準備をしましょう。
失業保険を申請するなら退職証明書の代わりに離職票を手に入れよう
失業保険を受け取るには、離職票が必須であり、退職証明書は代わりになりません。退職証明書は転職先への提出が目的であり、失業保険の手続きには使えないため、離職票と混同しないようにしましょう。
失業保険を受け取るためには、退職後はすぐに会社に離職票の発行を依頼しなければなりません。まずは、会社に連絡を入れて離職票の発行状況を確認しましょう。
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