傷病手当金だけでは生活が苦しいですよね。「バイトや副業で収入を増やしたい」と思うのは自然な流れですが、ばれたときのペナルティはあなたの人生を狂わせます。
「ばれたら確かにやばいけれど、うまく隠す方法があるんじゃないか」と思う方はちょっと待ってください。残念ながら隠す方法はありません。
とはいえ、隠さずとも傷病手当金受給中に副業ができるケースはあります。しかし、どの副業がOKでどの副業がNGかを個人で判断すると不正になるので、適切な相手に相談してから始めましょう。
この記事は、傷病手当金だけだと生活が苦しい人に向けて、以下の情報をまとめました。
このブログは私が副業として学んだ、webライティングの知識で運営しています。webライティングに興味を持たれた方はこちらの記事をどうぞ。
傷病手当金受給中の生活を安定させるためにも、ぜひ最後までお読みください。
副業がばれた!傷病手当金の不正受給って何?誰が判断する?
傷病手当金を支給するのは「保険者」です。手当を支給するかどうか、不正受給かどうかも保険者が判断します。
なお傷病手当金の不正受給とは、以下4つの条件のどれかがあてはまらないにもかかわらず、傷病手当金を受給することです。
この4つの条件のどれかが嘘だったとき、不正受給と判断されます。
この記事としては、2つめの「仕事に就くことができない」を認められるかどうかがポイントです。
傷病手当金が不正受給になる状況、ならない状況の例
働けるか働けないかは「休んでいる会社の業務に戻れるか戻れないか」が基準です。
傷病手当金を受給しつつ副業を始めるには「休んでいる会社の業務には戻れないけれど、全く違う業務をすることで、社会復帰を目指すリハビリとしている」という建前が必要です。
したがって、傷病手当金を受給したまま得る収入は、元の業務とかけ離れた業務でなければなりません。
「元の業務とかけ離れた副業」とは、例えば以下の業務や副業の組みあわせです。
逆にリハビリとして認められない「元の業務と似た副業」とは、例えば以下の業務や副業の組みあわせです。
上記の例はあくまで一例です。副業をしていいかどうかを判断するのは保険者なので、保険者を味方につけるためにも、相談してあらかじめ了解をとりましょう。
なお、担当者によって判断が変わったらおおごとです。メールやFAXなどの文書が残る形でやり取りするか、電話や口頭なら録音しましょう。
もしあとで話をひっくり返されても不正受給にならないように「この方がこう言ったから副業をした」と証拠を出せるように備えてください
ばれたってOK!誰でもできる副業ではない現実的な収入
副業は事情にあわせてOKかNGか判断されますが、仮に収入を得たとしても、それが副業でなければそもそも問題になりません。副業ではない収入として、現実的な方法は不用品売却です。
働いて不正受給を疑われるくらいなら、先に不用品を売却してひとまず生活を維持しましょう。
リサイクルショップに持ち込めば一度に買い取ってもらえるため簡単ですが、少しでも高い価格で買い取ってもらいたければ、メルカリやヤフオクが無難です。時間と労力をかけて不用品をお金に変えましょう。
こちらの記事で不用品売却についてもう少し詳しく触れています。失業保険に関する話題ですが、ぜひお読みください。
相談したときに許されるか、許されないか判断が分かれる副業9選
保険者と会社へ事前に相談すれば、副業が認められるケースがあります。
とはいえ保険者も会社も、どんな副業ならOKで、どんな業務ならNGか、具体的な例がなければ判断しづらいものです。
実際に相談する前に、やってみたい副業をあらかじめ決めたうえで、連絡して許可を得ましょう。
継続できなければ意味がありません。ご自身が作業していて楽しいと思えるものを選びましょう。具体的にどの副業が許されるかは個別の判断ですので、保険者・会社と相談してください。
傷病手当金受給中に副業がばれた?許される副業の条件3つ
副業がばれて困るのは、それが実際に不正受給や脱税だったときだけです。つまり、不正受給でも脱税でもないならば、副業は問題にならないのです。
ここからは不正受給ではない、ばれても問題にならない副業の工夫をお話しします。
この3つの条件をクリアし、大手を振って副業をしましょう。
なお、不用品売却は副業ではありません。不用品を売却するのにこの条件は関係ありませんので、安心してください。
会社が副業を認めている
会社にばれてもいいように、副業についての規則を調べましょう。
会社が副業を禁止している場合、就業規則の「副業」「兼業」といった項目や「労働条件」「遵守事項」などの項目に記載されています。
もしあなたが会社の就業規則を読める状況なら、自分の目で読んで探してください。どうしても読めない状態ならば、総務の担当者に教えてもらいましょう。
副業について就業規則で一切触れられていない場合、会社は副業を容認しています。
逆に副業を禁止する内容の文章がある場合、基本的に副業はできません。とはいえ昨今の副業ブームからいえば副業を禁止するのは時代遅れです。
副業禁止のルールが機能していないケースもありますから、禁止の文章があったとしても、念の為総務の担当者に聞いてみましょう。メールや録音などの証拠を残すのを忘れずに。
保険者へ相談して副業している
保険者にばれてもいいように、あらかじめ保険者へ連絡して、自分からばらしておきましょう。
とはいえ、収入になるかならないかわからない業務をこまめに相談するのはおすすめしません。担当者に不快な感情を抱かれると困ります。
ここでは、保険者へいつ相談するか、何に気をつけて相談するかをお話しします。
最初から収入が発生するタイプの副業
ココナラやクラウドワークス、ランサーズなど、労働したら収入が確定するタイプの副業は、仕事へ応募する前に保険者へ相談してください。
相談する前に収入が発生すると不正受給となる恐れがあります。必ず事前に相談して許可を得ましょう。
なお、相談したからといって必ず許可がもらえるわけではありません。もし許可が降りなかった場合、どういう収入ならば許可がもらえるのか、担当者に直接教えてもらいましょう。
最初は収入が発生しないタイプの副業
アフィリエイトブログやyoutuberなど、始めた当初は収入が発生しないタイプの副業の場合、以下のどちらか早いほうのタイミングで保険者へ相談しましょう。
収益が発生する前にあなたが諦めた場合、相談する意味がありません。とはいえ、無収益にもかかわらず副業を習慣にできた方は、いずれ収益が発生します。2〜3ヶ月継続できた段階で相談してください。
両方に共通する注意点
最初から収入が発生するか、発生しないかにかかわらず、以下の2つには注意しましょう。
相談は正直に話しましょう。ウソをついたら、ウソがばれた時点で不正受給です。
また、相談した内容は必ず証拠を残しましょう。やり取りの証拠を残す具体的な方法は以下の2つです。
担当者が変わった場合、前の担当者がOKと言っていたにもかかわらず、新しい担当者がNGと言うケースがあります。証拠として提出できるようにあらかじめ準備しておきましょう。
確定申告して納税している
税務署にばれてもいいように、確定申告をしてきちんと納税しましょう。税金を払いたくない気持ちはわかりますが、脱税となるとよけいに損します。
確定申告は、毎年1月〜12月まで1年分の収入を、翌年1月〜3月で申告します。
雇用されるタイプの副業でも、年末調整は1社でしかできません。副業の収益は自分で確定申告ましょう。
とはいえ、副業で年間20万円の売り上げがない場合は申告不要です。まずは20万円の売り上げを目指してください。
傷病手当金受給中に副業ブログを運営した私の場合
私の場合、傷病手当金の受給中にこのブログを立ち上げましたが、初収益が出たのは再就職が決まって手当を打ち切った直後です。
保険者(協会けんぽ)に電話して「こういう状況だが、不正受給にあたるのか」と問い合わせましたが、手当の受給中は一切収益が出ていないからか、まったく問題になりませんでした。
隠していた副業がばれた!生活が狂う3つのペナルティ
隠れて副業したのがばれたとき、受けるペナルティは3つあります。
ひとつは、傷病手当金を支給してくれている保険者からのペナルティ。ひとつは、現在所属している会社からのペナルティ。もうひとつは、税務署からのペナルティです。
最悪の場合犯罪だと判断されるケースがありますので、しっかり理解して対策を練りましょう。
なお、不用品売却は副業ではありません。不用品売却で得たお金はこの話と関係ありませんので、不用品はどんどん売却しましょう。
【不正受給した】保険者から受けるペナルティ
保険者とは、あなたに傷病手当金のお金を出している健康保険協会のことです。傷病手当金を給付するか、しないかは、保険者が判断します。
つまり保険者に副業がばれた場合、あなたが現在受給している傷病手当金が正当な受給なのか不正な受給なのか判断されるところから始まります。
不正受給だと判断された場合、手当が支給停止され、状況次第で返還請求されます。さらに、悪質なケースは詐欺罪として扱われるので注意が必要です。
あらかじめ保険者に了解を得ていた場合は不正になりません。副業を始める前、あるいは収益が出る前に、保険者とは密に連絡や相談しましょう。
【規則を破った】会社から受けるペナルティ
会社に副業がばれて、かつ会社が副業を禁止していた場合、懲戒解雇になります。
会社が副業を禁止しているかしていないかは、会社の就業規則にはっきり明記されています。就業規則を読み直しましょう。
会社が副業を認めていれば会社からのペナルティはないでしょうが、働いている同僚たちの感情には配慮してください。
「仕事を仮病で休んで副業している」と解釈されると、復職後の人間関係が悪化します。無関係な方々にはバレないよう配慮しましょう。
【収入を隠した】税務署から受けるペナルティ
税務署に収入がばれたときは、収入に応じて追徴課税されます。悪質な脱税だと判断された場合は懲役刑や罰金刑などの刑罰が課せられるため、確定申告は正しく申告しましょう。
20万円以上の売り上げを出さないか、20万円以上の売り上げが出たときにきちんと申告すれば罰を避けられます。
売り上げとは、単純にお客から受け取った金額の合計です。たとえば19万円で仕入れたものを21万円で販売した場合、利益は2万円だけですが売り上げは21万円なので、確定申告しなければ脱税です。
年間20万円以上の売り上げが発生したなら、確定申告しましょう。
隠していた副業がばれた!原因は税金か口コミのどちらか
副業がばれる理由は、以下の2つに分けられます。
あなたがどれだけうまく収入を隠しても、あなた以外の所からばれます。ばれない工夫を理解するため、ばれる仕組みを知りましょう。
税金でばれる
振込口座への頻繁な入金があると、税務署が金融機関を通じてお金の動きを監視します。銀行口座はマイナンバーを通じて個人情報とひもづけられていますので、あなたの所得税や住民税の計算に影響を与えます。
所得税や住民税は基本的に、あなたに代わって所属している会社が支払うものです。会社が計算した金額と税務署から通知された金額が異なる場合、会社はあなたがなんらかの収入を得ている事実に気づくでしょう。
もしあなたが休職中で、傷病手当金を受給しているなら、会社はあなたが何かしら副業をしていると解釈します。会社は不正に巻き込まれたくないので、保険者へ事実を報告し、相談します。
保険者にあなたの収入が伝わったとき、事前にあなたから保険者へ報告がなかったなら、あなたに不正受給の罰則が課されるでしょう。
口コミでばれる
SNSへの投稿を知人に見られたり、業務中に同僚に遭遇したりして、人づてで会社や保険者へ伝わるケースがあります。
あなたの収入を知った方のうち誰か1人が「それって不正受給じゃないだろうか」と感じて保険者へ通報すると、あなたは調査を受けることになります。
たとえ一切不正がなかったとしても、調査されるのは面倒なものです。中途半端な知識や思い込み、妬みや僻みで通報されないよう注意しましょう。
SNSは控えるか、完全に新しいアカウントを作成してください。身近な知人には誰にも話さないのが一番の対策です。
傷病手当金受給中の副業がばれた?先に相談して手を打っておこう
傷病手当金受給中の方すべてにいえる「得てもいい副収入」は、不用品売却だけです。ギャンブルも副業にならないのでOKですが、損するのでおすすめしません。
状況によって副業ができるケースはありますが、自己判断すると不正受給のおそれがあります。副業を始めるなら、必ず保険者へ相談しつつ進めましょう。
仮に会社にばれたとしても、以下3つの条件をそろえたならば、堂々と副業をすすめて問題ありません。
とはいえ、本業に近い副業で働くと「本業に戻れる」と判断されるので、本業とはかけ離れた副業を選ぶのが無難です。
本業がパソコンとあまり関係ないならば、私の学んだwebライティングをおすすめします。こちらの記事もぜひお読みください。
もし、副業で収益が出そうだと思えたら、健康保険証に書いてある保険者に連絡して、許可をもらえるように相談しましょう。
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