転職先に提出する履歴書に、休職期間を記載しましたか?もし、休職の事実を隠したまま内定や入社すると、ばれたときに内定取り消しや解雇されます。
「休職は転職活動が不利になる」「転職先に休職がばれたくない」「転職活動を成功させたい」と考える方はあなただけではありません。
この記事では、休職がばれた時のペナルティや休職理由の伝え方、履歴書への記載方法について解説します。
転職活動を成功させて、新たな気持ちで再スタートするためにも、ぜひ最後までご覧ください。
履歴書から休職がばれるとどうなる?
結論から言うと、履歴書から休職はばれません。
しかし、履歴書や面接で休職をしていないという噓をつき、ばれてしまった場合は以下のような3つのペナルティがあります。
重要な事実を隠していたと判断され、解雇に繋がる可能性もあるので、面接時か内定後の早い段階で伝えておくと安心です。
内定取り消し
内定が決まっている段階で休職がばれると、内定が取り消される可能性があります。
内定取り消しにならなくても、噓や隠し事をしていたという印象を持たれてしまい、せっかくの新しい環境で居づらくなります。
内定を貰うまで隠していたのがばれなくても、後に紹介する3つのケースから休職はばれるので、隠さずに伝えるようにしましょう。
解雇
入社後に休職を隠していたのがばれると、最悪の場合には解雇される可能性があります。
基本的に会社側から簡単に解雇はできません。しかし、休職の原因となる病気や怪我により、会社が求めている業務が遂行できない場合は解雇になってしまいます。
解雇にならなくても、信頼関係は崩れてしまいます。転職先で新たに頑張ろうと思うのであれば、隠し事はしないでください。
業務内容の変更
休職を隠していたのがばれると、転職先からの印象は悪くなります。どんな会社でも、印象の悪い人に重要な仕事を任せません。
ステップアップに繋がる仕事はもちろん、もともと希望していた部署や仕事に携われなくなる可能性があります。
仕事において信頼関係は大切です。あなたが希望する業務に携わりたいのなら、転職活動時点で、休職の事実を伝えるようにしましょう。
履歴書以外で休職がばれる3つのケース
履歴書からは休職はばれませんが、以下の3つのケースからはばれてしまいます。
どれも内定後や入社後に会社に伝わる情報なので、休職の事実を隠そうとするのは諦めましょう。
源泉徴収票からばれる
転職すると、以下の情報が記載されている前職の源泉徴収票の提出が求められます。
休職すると年収は下がります。明らかに給与総額が少ないと「給与を貰っていない期間があった」と不審に思われます。
源泉徴収票を確認する経理や総務担当者に違和感を持たれると、新しい上司にまで情報が伝わる可能性があります。
せっかく転職が成功しても、後々問題になる可能性があるので、あらかじめ正直に伝えましょう。
住民税の納税額からばれる
会社員が納める住民税は、前年の所得金額をもとに決まります。そして、会社から貰う給与から自動で天引きされるので、住民税の納税額が明らかに少ないと、疑いの目で見られます。
住民税は会社を通さず自分で納められません。そのため、住民税の納税額は経理や総務担当者に必ず伝わります。
信頼を失わないためにも、直属の上司に報告される前に自分から打ち明けておきましょう。
傷病手当金の申請時にばれる
業務とは無関係な怪我や病気で休職する場合は、傷病手当金を受給できます。将来同じ病気や怪我を理由に傷病手当金を受け取る場合は、以下の2つのどちらかを満たしている必要があります。
そのため、同じ病気や怪我で過去に手当金を受けていないかの確認が必要です。
傷病手当金を申請するのは、会社の労務担当者です。前職での在職期間中に手当金を受けていた場合、転職後も再度申請すると、過去の受給歴が明るみに出る可能性があります。
2回目の傷病手当の場合、待期期間がなかったり、支給日が早くなる可能性があります。詳細については、以下の記事で解説していますので、参考にしてください。
休職は転職時に不利になる?理由別の正しい伝え方
休職の事実を伝えると、転職活動が不利になると思っていませんか?不利になるかどうかは、休職理由の伝え方で変わります。
ここでは、正しい休職理由の伝え方として、以下の3つを解説します。
どんな理由で休職していたとしても、前向きな内容に言い換え、今後どのように働きたいかを伝えましょう。
怪我や病気での休職
病気や怪我で休職していた場合は、現在の状況と転職後には問題なく働ける状態であることを伝えましょう。
なぜなら、面接官は長く働いてくれるかを重視するからです。
もし、まだ病気や怪我が完治していない場合は、どれくらいの頻度で病院に通う必要があるのか、週何日であれば働けるかを明確に伝えましょう。
転職を成功させるために、無理をしてでも働きたいと思うかもしれませんが、病気や怪我が悪化しては元も子もありません。
あなたが無理せず働ける範囲を明確に伝えてくださいね。
スキルアップのための休職
スキルアップのための留学や資格取得を理由に休職していた場合は、あなたのキャリアプランに必要な休職や転職であることを、堂々と面接官に伝えてください。
休職を通してどのようなスキルを身に着けたのか、どのような経験をしたのかを説明し、転職先の業務でどのように活かせるかをアピールしてください。
もし、「語学を十分に習得できなかった」「資格試験が不合格だった」など、休職の目的が達成できなかった場合は、事実だけを伝えるとネガティブな印象になります。
目的が達成できなかった原因や今後の取り組みについても、伝えるように準備しておきましょう。
家庭の事情での休職
介護や子育てなど、家庭の事情で休職した場合は現状を伝え、今後はどのように働けるかを伝えましょう。
入社後も時短勤務や定期的に休む必要があるなら、あらかじめ伝えるておくと安心です。面接を受ける前に、フルタイムではない仕事や介護休暇制度が充実した会社を選ぶのも1つの方法です。
あなたが無理なく仕事と家庭を両立するためにも、希望する働き方を共有しておきましょう。
履歴書への休職期間の書き方
履歴書に休暇期間を記載するという決まりはありません。しかし、転職活動時に休職の事実を伝えていないことが後に判明すると、信頼を失ってしまいます。
面接時に伝えそびれてしまい、後々問題になることを避けるためにも、あらかじめ履歴書に休職期間を書いておくと安心です。
履歴書の職歴には、以下のように休職期間を記載してください。
面接前に書類選考がある場合は、休職理由の現状と今後の仕事への影響を記載しておくと、採用担当者への印象も良くなります。
履歴書から休職がばれることはないけど事実を伝えよう!
あなたが履歴書に休職期間を記載しなければ、転職先に休職の事実がばれることはありません。
しかし、内定や入社後に休職がばれると、以下のようなペナルティが発生します。
休職を隠していたことがばれると、信頼を失います。転職活動が不利にならないように休職を隠しても、逆効果です。
休職は悪いことではありません。休職を隠すのではなく、休職期間を履歴書に記載し、面接時の伝え方を考えておくようにしましょう。
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