どんな理由であったとしても仕事を休むのは会社員の権利です。
頑張り屋さんで思いやりがあるあなたが精神的に疲れて仕事を休みたいと考えても、
「精神的な理由で仕事を休んでいいのか」
「自分に対する甘えなのではないか」
と仕事を休むハードルがあがっているのではないでしょうか。
そのようなときは、「休息をとることも仕事のうち」と仕事に対する考え方を変えてみましょう。
この記事では、約2ヵ月間の休職を経験した筆者が、仕事を休みやすくなる考え方や休むときの口実・例文を紹介します。
この記事を読むと、精神的な理由で仕事を休みたいと感じたときの考え方が変わり仕事を休みやすくなります。
仕事を休む前と後の注意点もまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
【労働者の権利】精神的な理由で仕事を休みたいと感じたときの考え方
仕事を休みたいと思っても、「職場のみんなに迷惑がかかる」「仕事をサボっていると思われたくない」と考えてしまう方は少なくないです。実際に私もそうでした。
しかし、このように考えると不安や罪悪感が生まれてしまいますので、考え方を変えてみましょう。
1980年代に「24時間戦えますか」というフレーズが流行りましたが、今はもうそのような時代ではありません。
筆者は約1週間「なんとなく仕事に行きたくない」と考えながら会社に行き続けた結果、体調を崩し約2ヵ月間「適応障害」を発症しました。
「仕事に行きたくない」と考えてしまうのはあなたの体が何かしらのSOSを出しているサインです。
まずは、あなたの仕事に対する考え方を変えて、あなたの心と体が壊れないうちに早めに仕事を休むことをおすすめします。
このまま読み進めて、仕事を休むための口実や注意点について学びましょう。
精神的な理由で仕事を休みたいときの例文3つ
仕事を休むときの連絡って、正直言って面倒くさいですよね。
筆者自身はメンタルが落ち込んで仕事を休みたいと考えたときに、微熱があると嘘を言った経験があります。休む連絡をするときも「連絡するの面倒だな」と感じていました。
ただでさえ、体調不良で気分は落ち込んでいるのに、いざ連絡して「怒られたらどうしよう」という不安がつきまとっていました。
しかし、無断欠勤するとあなたの評価が下がったり職場に居づらくなったりするなど、今後に響くため必ず職場に連絡する必要があります。
ここでは、仕事を休みたいときの口実3つに合わせた例文を紹介します。
仕事を休むときの理由を考えるのが面倒になってしまった方に向けて例文を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
体調不良
体調不良を理由にする場合は以下の例文を参考にしてください。
自分の病気を理由にすると、当日でも休みが取りやすくなります。
上司も体調不良なら仕方がないなと考えざるをえません。
家庭の事情
家庭の事情を理由にする場合は以下の例文を参考にしましょう。
これらのケースは筆者の職場の同僚や上司が、実際に仕事を休むために使った口実です。
もしもあなたが精神的な理由で休みたい場合でも、あなたの親族に子供や祖父母がいる方は仕事を休む理由として使えます。たとえ休む理由が嘘であっても使える口実です。
ただし、上司から嫌な顔をされ「本当に法事なのか」と疑われたりしますので、家庭の法事は休む理由として多用し過ぎないようにしましょう。
家庭の事情は嘘であっても仕事を休むための選択肢の一つです。
行政手続き
行政手続きを理由にする場合は以下の例文を参考にしてください。
行政手続きは平日にしか対応していない場合が多いため、上司も納得しやすい理由になります。
数か月に一度きりですが、行政手続きは1日だけでなく数日間休む理由として使える口実です。
復帰後も安心できる仕事を休むときの注意点3選
仕事を休むこと自体は悪くありません。職場に復帰する上で一番大切なのは、休みが終わったあとのあなたの態度・対応です。
あなたの同僚が休んだために仕事を引き受けたにも関わらず、復帰後に感謝の言葉がなかったら腹が立ちませんか。あなたの中でその同僚の信頼は薄れますよね。
ここでは、職場復帰後にあなたが信頼を失わないように、仕事を休むときの注意点3選を紹介します。
この内容だけ把握して実践できれば、仕事を休んだとしても復帰後に何も言われません。実際に筆者が上記の内容を実践した結果、今は問題なく働けています。ぜひ参考にしてください。
無断欠勤はしない
仕事を休むときに、無断欠勤だけは絶対に避けましょう。無断欠勤すると、人としての信用を失うだけでなく会社や上司に迷惑をかけます。
このような信頼感は一度失ってしまうと、取り戻すのが困難です。信頼してもらうのは時間がかかりますが失うのは一瞬です。
「連絡を入れるのが怖い…」と考えてしまう気持ちは分かりますが、無断欠勤後に職場に居づらくなるので、仕事を休むときには必ず上司に連絡を入れましょう。
当日の欠勤連絡は電話でする
朝になって、どうしても今日の仕事を休みたい場合の欠勤連絡はメールではなく電話がよいです。
なぜなら、メールよりも電話の方が気持ちが伝わりやすいから。あなたが辛い思いをしている事実が伝われば、電話を受けた上司もきっと理解してくれます。メールは誤解を招きやすく、避けた方が無難です。
ただし、上司への欠勤連絡は始業開始の10~15分前にしましょう。時間が早すぎると通勤途中だったり、遅すぎるとメールチェックや会議などで忙しくなります。
筆者は休職前に、当日に休みの連絡を入れる場面が多々ありました。その当時、筆者の上司は日頃から始業開始約15分前に出社していたため、筆者が当日に仕事を休む場合は始業開始約10分前に電話で連絡をしていました。
当日の欠勤連絡はメールではなく電話でしましょう。
長期の休みが終わったらお菓子を渡しお詫びと感謝を伝える
正直な話、お菓子を買っていくのは面倒ですし、お金もかかります。やりたくない気持ちは分かりますが、絶対にやった方がいいです。
なぜなら、「どこで買ったの?」「わざわざいいのに」などコミュニケーションを取るきっかけになるからです。
筆者は復帰後に、職場の方全員に「ご迷惑をおかけいたしました、ありがとうございました。」と伝え菓子折りを渡しました。その結果、職場復帰後に同僚や上司とのコミュニケーションが増え、質問をしやすくなり、円滑に仕事をしやすくなりました。
長期の休みが終わったら菓子折りを持って、職場の上司や同僚に謝罪と感謝の言葉を伝えましょう。
長期間休みたいなら休職を視野に入れよう
「仕事を休みたいけど一日だけじゃ足りない」「このまま仕事を続けられる気がしない」と考えている方は「休職」を視野に入れましょう。仕事を休みたいと考えるのと同様に、休職は悪いことではありません。
厚生労働省の「令和4年 労働安全衛生調査(実態調査)」によると、日本全国の社会人のうち0.8%が、過去1年間でメンタルヘルスを理由に1か月以上休職したり退職したりしています。社員130人の会社で毎年1人が休職か退職する計算です。しかも、この人数は毎年増えています。
また、「生活費がないから休職できない」「貯金がなくて生活できない」方であっても、休職する場合は傷病手当金を受け取れますので生活には困りません。
ただし、休職する場合は診断書の提出を必要とする会社が多いので、以下の記事を読んで傷病手当金の受給方法について学んでおきましょう。
あなたの仕事を休みたい精神的理由を整理しよう
繰り返しますが、「仕事を休みたい」と考えることは悪くありません。
ただ、筆者のように「将来が不安」「今の職場で働き続けていいのかな」など仕事を休みたい理由があなたにも必ずあるはずです。
まずは、あなたの仕事や心を整理するために1日だけ休んでみませんか。そのために、精神的な理由で仕事を休みたいときの例文を声に出して、職場へ連絡する練習をしましょう。
決して無理だけはしないでください。今を頑張って生きているあなたには休む権利があります。
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