退職を引き止められたときの断り方がわからず「退職を伝えたいけれど引き止められるのが怖い」と悩んでいませんか?「せっかく決意したのに、何度も説得されたら諦めるかも」と不安に押しつぶされそうになりますよね。
会社を退職する決意は、誰にも止められないあなたの意思です。どんなに引き止められても、せっかくのあなたの意思を最後まで貫き通しましょう。
この記事では「給料を上げる」「プロジェクトが終わるまで残ってほしい」など、よくある引き止めパターンにどう対応するかを解説します。さらに、しつこい引き止めへの最終手段もお伝えします。
「引き止められても大丈夫」と安心して退職の意思が伝えられるように、ぜひ最後までご覧ください。
【状況別】退職を引き止められたときの断り方5選
退職を決意しても、上司や会社からの引き止めに悩む方は少なくありません。ここでは、状況に応じた以下の5つの断り方が理解できます。
それぞれのケースでどのように伝えれば、感情的にならず円満に退職できるのかを解説します。円満に断る具体例を参考に、スムーズな退職を目指しましょう。
①給料を上げるよ
上司から「給料を上げるから、もう一度考え直してほしい」と言われるのは、引き止めの定番パターンの1つです。このケースでは、会社側が「今の給料に不満があって退職するのだろう」と考えていることが多いです。
しかし、給料以外の要因が退職の理由なら、しっかりと伝えなければなりません。
このように、給料が原因ではないと伝えることで、上司も「それなら仕方ない」と感じ、無理に引き止めることはなくなるでしょう。
感謝の気持ちを添えて、相手の配慮を無駄にしない誠実な印象を残すことを心がけましょう。
②昇進させるよ
「昇進を考えているから、もう少し残らないか?」という引き止めもよくあるケースです。会社側は、現在のポジションに不満があると考え、役職を上げることで退職を思いとどまらせようとします。
しかし、昇進の話が出たとしても、自分のキャリアの方向性と合わないと感じるのであれば、無理に受け入れなくていいです。
「昇進」という言葉に心が揺れても、本当に自分が求める成長の場がどこにあるのかを重視しましょう。
③人手が足りないから困る
「君がいなくなると、チーム全体が困るんだ」といった引き止めも、よく使われる手段の1つです。このケースでは、上司は「業務に支障が出る」と強調することで、責任感を刺激し、退職を思いとどまらせようとしています。
しかし、退職の決断はあなた自身の将来のためです。責任感に押しつぶされて意思を曲げないようにしましょう。
相手の懸念に理解を示したうえで、誠実に理由を説明し、協力的な姿勢を見せることで、退職の意思が尊重されやすくなります。
④プロジェクトが終わるまでいてほしい
「大事なプロジェクトが終わるまでは残ってほしい」という引き止めでは、責任感を利用して退職を思いとどまらせようとします。
加えて、退職のタイミングを先延ばしすることで、時間を稼ぎたいという意図もあるかもしれません。
このように、プロジェクトへの理解を示しつつも、自分の状況に配慮した決断を伝えることで、相手にも納得してもらいやすくなります。引き延ばしに応じることなく、誠実な態度を貫くことで、円満に退職を進めましょう。
⑤新しい会社でうまくいかないよ
「新しい会社に行ってもうまくいかないぞ」と、退職を思いとどまらせようとするケースも少なくありません。これは、未知の環境に対する不安を煽り、現状維持を促す手段です。
しかし、退職の決意を揺るがせないためには、不安に冷静に向きあい、未来への前向きな意思を示しましょう。
不安を認めつつも、その先の成長を見据えていることを伝えると、上司もあなたの覚悟を理解しやすいです。未知の世界に対する恐怖に屈せず、自分の未来を信じて前に進むことで、納得のいくキャリアを築けるでしょう。
引き止めは退職の伝え方次第で防げる!
退職の意思を伝えるときは、少しの工夫をするだけで、引き止められて退職日がずれる心配を減らせます。さらに上手に準備をすれば、そもそも引き止められること自体を防げます。
円満に退職するためにも次の3つのポイントを押さえて、上司に退職の意思を伝えましょう。
忙しい時期は避ける
円満な退職に重要なのは、タイミングです。
もし、会社の繁忙期に退職を申し出ると、上司や同僚から強く引き止められるリスクが高いです。忙しい時期の退職は、引き継ぎもスムーズに進まないため、どうしても「今だけでも残ってほしい」と説得されがちです。
そのため、会社の都合を考慮し、繁忙期が終わるタイミングを見計らって退職を伝えましょう。落ち着いた時期に退職を申し出ると、上司にも余裕があるので、冷静に対応してくれます。業務に支障が出ないように配慮する姿勢を見せることで、円満に退職しやすくなるでしょう。
退職の意思をはっきり伝える
上司は、退職の意思を聞いたときに「まだ決定ではないのでは?」と感じると、何度も引き止めてくる傾向があります。
退職を決意しているならば、退職の意思はあいまいにせず、はっきりと伝えましょう。
退職の理由を簡潔に伝え、会社や同僚への感謝の言葉を添えると、円満に話が進みやすくなります。引き止める暇を与えないように、退職の決意は揺るがないという姿勢を見せましょう。
退職日までに余裕をもって伝える
退職を決めたら、できるだけ早めに上司へ退職の意思を伝えましょう。法律では、退職届を提出してから2週間後に退職が認められますが、円満な退職を目指すならば、余裕をもって退職日を伝えるべきです。
会社の就業規則では、退職予定日の1か月前までの申し出が定められている場合があるため、会社のルールに沿ったスケジュールを意識しましょう。
早めに伝えることで、後任者の選定や引き継ぎ業務がスムーズに進み、同僚や取引先への迷惑を最小限に抑えられます。
私の場合は退職の意思と希望日を3か月前に伝えました。最初は引き止められましたが、十分な準備期間があったおかげで、上司とも冷静に話しあうことができ、円満な退職が実現しました。
違法な引き止めに注意しよう!
退職を申し出たときの引き止められ方には、違法なものも存在します。
違法に引き止められると、自由な退職を妨げられるだけでなく、精神的な負担を強いられる場合もあります。退職交渉がスムーズに進まないときは、その行為が違法かどうかも確認しましょう。
違法な引き止めに遭遇した場合の対処法としては、以下の3つがあります。
違法な引き止めの対処法は以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
【最終手段】しつこく退職を引き止められたときの断り方
職業を選択する自由は憲法で認められた権利です。上司や会社からしつこく引き止められた場合でも、許可なく退職しても問題ありません。
強引な引き止めにあったときは、退職届を提出するのが最も効果的な手段です。法律上、退職の意思を伝えてから2週間が経てば退職は成立します。
退職届を上司が受け取らない場合は、さらにうえの上司や人事部に提出しましょう。それでも受理されない場合は、内容証明郵便で会社宛てに送付することで提出した記録を残します。
怒られたり、責められたりする不安もあるかもしれませんが、退職の意思を曲げなくていいです。退職を決断した会社に残るメリットはないため、迷わず次のステップに進みましょう。
円満な断り方で退職の引き止めに打ち勝とう!
退職を伝えるには勇気が必要ですが、準備を整え、断り方のポイントを押さえれば、円満に退職できます。万が一しつこく引き止められたとしても、退職届を提出すれば、法律があなたを守ってくれます。
円満に退職するためにも、退職届を準備し、引き止められたときに断る練習をしましょう。
あなたの決断は間違っていません。毅然とした態度を心がけ、自分の未来を信じて行動しましょう。
退職届の準備方法は以下の記事で解説しています。100均で簡単に用意できるので、余裕をもって準備しましょう。
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