適応障害を理由に退職するのは「逃げた」と言われないか心配ですよね。なかなか一歩を踏み出せないのは仕方ありません。
会社の上司や周りの同僚に「逃げるな」と言われても、気にせず退職して大丈夫です。周りの評価よりも、自分自身の健康を最優先しましょう。
この記事では、なぜ適応障害による退職が逃げることだと思われてしまうのかや、気にせず退職を決めても良い理由、もし退職に踏み切れない時にどうすれば良いかについて解説しています。
この記事を読むと、適応障害を理由に退職しても良いと自分の決断に自信が持てるでしょう。職場で退職の意思を伝えた時に「逃げている」と言われた時の退職方法についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
適応障害の原因は弱さではない。退職して逃げ出そう!
あなたが適応障害と診断されたのは、決してあなたが弱いからではありません。適応障害になりやすいのは、いわゆる「頑張り屋さん」です。どれだけ頑張っても報われないから、ある日突然頑張れなくなるのです。
私自身も2024年2月に適応障害になり、現在休職しています。私の場合、適応障害になった原因は以下の3つでした。
ある日突然、私の指導係だった先輩が退職してしまいました。退職してしまった先輩のサポート役だった私は、急遽その業務を引き継ぎ、自分の仕事に加えて2人分の業務量を抱えることになりました。とても一人ではこなせない、過剰な仕事量です。
周りの先輩を頼ってみたものの、有効なアドバイスを得られません。結果として長時間労働が常態化し、適応障害を発症しました。
あなたの場合もきっと、人手不足による業務過多が適応障害の原因です。決して個人の弱さが原因ではありません。
逃げる判断は正解!適応障害を理由に退職するべき3つの理由
適応障害を理由に退職し、職場から逃げることは、心身の健康を守るための大切な一歩です。ここでは、あなたがなぜ退職するべきなのか3つの理由をご紹介します。
あなたは退職しても大丈夫です。それぞれの見出しを読んで、自分の決断に自信を持ちましょう。
自分の体が一番大事だから
適応障害と診断されたあなたなら、こんな症状に心当たりがありませんか?
こういった症状は日常生活に大きな影響を与え、場合によっては普段は考えられないような行動を取ってしまうこともあります。
適応障害の症状を和らげるためには、ストレスの原因から離れて心身ともに休息を取ることが重要です。
辛い職場を退職して、過度のストレスから離れ、心身の健康を取り戻しましょう。
会社を辞める理由にできるから
適応障害になった事実を思い悩む必要はありません。人生はいつでも再チャレンジできます。むしろ今の会社を辞めやすくなったと考えられたなら、適応障害は新しい道への第一歩です。
世の中には本当にたくさんの仕事があります。あなたにぴったり合う、ストレスフリーで働ける場所がきっと見つかります。
あなたにとっての幸せと健康を最優先にし、新しい場所でやり直すためにも、退職するための一歩を踏み出しましょう。
前向きになれるから
今の時代、退職・転職は珍しくありません。転職系の広告が毎日何度も流れるのは、それだけ退職を考える人が多くいるからです。
適応障害には「自分が退職することで会社に負担をかけてしまうのではないか」「人間関係のトラブルや業務の小さなミスで挫けてしまうのは間違っている」と感じる傾向があります。これは、あなたの真面目で我慢強い性格から来るものです。
退職は、あなたらしい人生を送るための選択肢の1つに過ぎません。どのような理由であれ退職は、自分の人生をより良くするための選択として考えましょう。大切なのは、自分の健康と幸せを一番に考えることです。
あなたが日々を楽しく過ごすために、あなたを評価しない職場から逃げることは正しい選択です。
もし会社で「適応障害で退職だって?逃げるのか!」と言われたら
会社で「適応障害での退職は逃げるようなもの」と批判されることもあるでしょう。それは気にしなくて大丈夫です。適応障害で退職を考える際は、周囲の声よりも自分の心の声に耳を傾けましょう。
適応障害という見えにくい病気に対して、理解を示す人は残念ながら少ないです。適応障害の症状を改善するためにも、理解しない人たちからできるだけ急いで離れましょう。あなたが笑って過ごせる環境が何よりも大切です。
あなたが笑える環境を整えるためにも、以下のような先入観を持つ人にはできるだけ近付かないように気をつけましょう。
退職は自分を守るための手段で、より良い将来に向かうための一歩です。あなたの心と身体を第一に考え、周囲の批判や意見を気にせず、自分を大切に守りましょう。
退職する勇気が出ない時の4つの逃げ道
仕事は辛いけれど、いきなり退職となるとなかなか勇気が出ませんよね。ここでは、仕事や人間関係などのストレスの要因から一時的に離れるための対処法を4つ紹介します。
どうしても今は退職できないなら、退職以外の逃げ道を上手く活用しましょう。
信頼している友人に相談する
会社と関係のないプライベートの友人に相談するのは、逃げ道の1つです。きっと客観的な意見や、新しい視点でのアドバイスをくれるでしょう。話を聞いてくれる友人がいるだけで心が軽くなるものです。
自分の状況を落ち着いて整理するのに、友人との会話は効果的です。今後どうしていくかを考える手がかりが得られるでしょう。実際に私は、退職した経験のある友人に以下のような相談をしました。
「退職後の行き先が見つかるか心配」と言えば「心配しなくても、転職先はたくさんある」と、「経済的な不安がある」と言えば「利用可能な手当金がある」と、友人は解決策を教えてくれました。
適応障害による孤独感を抱えていたとしても、信頼できる友人と話すことで、1人じゃないと感じられるはずです。自分自身の心の声に正直になって、周りに助けを求めることを恐れず、相談してみましょう。
長期的に仕事から離れるために休職する
会社から一度距離を置きたいなら、休職制度の利用がおすすめです。多くの会社では休職制度が整っており、休職期間は数ヶ月から数年の場合が多いです。
休職中の給与はなくなりますが、適応障害の診断がある場合は、傷病手当金を申請することができます。この機会を利用して、じっくりと自分の心と体を休ませましょう。
適応障害になった私は、実際に休職しています。退職ではなく休職を選んだのは、会社に籍を置いているため、いつでも会社に復帰できるからです。
復帰できる道を残しておくと、転職活動の不安が少ない状態でリフレッシュできます。休職制度があるならぜひ利用して、家事や育児に集中したり、趣味に没頭したりしながらゆっくり今後を考えましょう。
部署異動願を出す
もし職場の人間関係がストレスの原因なら、異動願を出すことも解決策の1つです。異動が可能な会社にお勤めなら、試してみる価値があります。
ただし、焦ってすぐ異動願を出さずに、一旦仲の良い同僚に相談しましょう。他部署の雰囲気や業務内容を具体的に把握できます。
あなたが今いる部署と比べて働きづらさやストレスが改善されそうだと思えるなら、異動願を出しましょう。
とりあえず退職届を書いてしまう
適応障害の診断は、あなたにとって心身の重要なサインです。私は、退職届をとりあえず書いてしまうのをおすすめします。「いつでも出せる、いつでも辞められる」と思うこと自体が自分自身を守る第一歩です。
現在の環境から離れる準備を少しだけでも進めると、気持ちにも余裕が生まれるでしょう。
円満に退職手続きを進めるには、勤務先の就業規則に従いましょう。通常、退職届を提出してから実際に退職できるまでは最短で14日かかります。業務の引き継ぎを丁寧に行い、スムーズな退職を目指しましょう。
退職届の用紙は100均で用意できます。以下の記事もぜひお読みください。
適応障害を理由に退職しても大丈夫!まずはしっかりと休みましょう
退職は新たな人生への第一歩。そもそも逃げるのは自分を守る正当な手段です。周囲の目や批判的な意見は気にせず、自分を守ることを優先しましょう。
自分自身を守るには退職を含め、以下のような対処法があります。
適応障害を改善するためにも、まずは自分に合った方法でゆっくり休みましょう。
もしまだ退職していないなら、辞めた後にお金を得る方法を知って欲しいと思います。引き続きこちらの記事もぜひお読みください。
傷病手当金をもらって退職し、働かずに生活する13の手順【前半】
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