「離職票がもらえない。会社からの嫌がらせでは?」と考えてしまうのは仕方ありません。人手不足の会社であればなおさらです。
多くの場合、単純にまだ届いていないだけです。嫌がらせのケースはほとんどありません。時間がかかる理由は、離職票が発行されるまでの流れを見ると理解できます。
この記事では、会社から離職票が届かない理由と会社から離職票がもらえないときの対処法について紹介します。
離職票がもらえないままでも問題ないケースや、最悪の場合に、会社を経由せずに離職票を受け取る方法も解説しています。ぜひ、最後までご覧ください。
会社から離職票がもらえない。2週間で届かないのは嫌がらせか?
一般的に、退職してから2週間程度で離職票が手元に届くと言われています。しかも、実際には2週間かからないケースがほとんどです。
そんななか、退職して2週間が過ぎても離職票がもらえない場合、「嫌がらせか?」と思うのも仕方がないですし、その不安は大いに理解できます。
とはいえ、離職票がもらえない原因は、単純に手続きが遅れているだけのケースが圧倒的に多いです。
「なぜ手続きが遅れるケースがあるのか?」という疑問を解消するには、離職票が発行されるまでの流れを想像しましょう。
特に、郵送や書類作成で数日かかる可能性があります。結果、2週間以上かかるケースがあってもおかしくないと理解できるでしょう。
しかし、中には本当に離職票を発行していないケースも否定できません。例えば、以下のような状況です。
もしも、上記のような心当たりがあるなら、次の見出しをしっかりと読んでください。
会社から離職票がもらえないときはすぐハローワークに行こう
退職後に「早く会社との縁を切りたい」と考える方は多いです。「離職票がなかなか届かない」なんて、会社に連絡したくありませんよね。
会社から離職票がもらえない場合は、すぐにハローワークに行きましょう。ハローワークでは離職票の再発行ができます。離職票を再発行するには、最低限以下の3つが必要です。
※運転免許証などの顔写真入りなら1つでOK。健康保険証や住民票などは2つ必要
この他、再交付申請書と雇用保険被保険者証が必要ですが、どちらもハローワークで入手できるのでなくても大丈夫です。もちろん持参できれば手続きの手間が少なくなります。
会社が離職票を意図的に発行しない場合は違法
あなたが会社に「離職票は要りません」と伝えていない限り、会社が離職票を発行しないのは違法です。雇用保険法に基づき、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が会社に科される可能性があります。
この罰を与えるかどうか判断するのは厚生労働省(ハローワーク)ですから、あなたが会社に対して「罰金や懲役などの罰を与えたい」と考えている場合、離職票がもらえていないという状況をハローワークに説明する必要があります。
結局のところ、会社に仕返しをするかしないかに関わらず、離職票をもらいたいのであればハローワークに行くしかありません。
こちらを参考にして、離職票の再発行に必要なものを準備したうえで、ハローワークに行きましょう。
転職先が決まっているなら、離職票がもらえないままでも問題ない
あなたが退職した後すぐに転職する予定ならば、離職票がもらえないままでも特に問題ありません。
離職票は主に、雇用保険の失業給付金を受給するための手続きに使われます。転職先が決まっていて無職の期間がないのなら、離職票に出番はありません。
転職先から提出を求められたとしても、それは新しい会社があなたの雇用保険番号を知りたいだけ。人事担当者がハローワークへ問い合わせれば調べられますので、最悪なくてもなんとかなります。
とはいえ、離職後すぐに転職しても離職票の出番が来るケースがあります。以下の記事では、離職票を捨てていいケースや保管したほうがいいケースについて紹介していますのでぜひご覧ください。
離職票がもらえないときは早めにハローワークへ相談しよう
離職票がもらえなくても焦らないでください。約2週間待っても、離職票がもらえないケースは存在しますが、ほとんどは単純に手続きが遅れているだけです。
離職票を受け取るために、ハローワークに行きましょう。直接訪問した方がいいです。あなたの状況を説明すれば、会社と連絡を取らずにハローワークから離職票をもらえるでしょう。
離職票をもらって、失業給付金を申請して、新たな人生のスタートを切りましょう。
もしあなたがまだ退職しておらず、退職後に転職せずしばらくゆっくりと過ごしたいと思うなら、こちらの記事もぜひお読みください。
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