失業保険を受けているのに、扶養に入り続けていませんか?もし、年収が130万円を超えているのに同じ保険証を使っていると、後で過剰な医療費を請求されてしまいます。
「扶養から外れる手続きを忘れたら損するの?」「手続きを忘れると失業保険の受給が止められるの?」「手続きの方法がわからない」と不安になるのはあなただけではありません。
この記事では、扶養を外れる手続きを忘れていた時のデメリットや扶養から外れる手続きの方法、国民健康保険への加入方法について解説します。
できるだけ早く扶養から外れる手続きを済ませて、過剰な医療費の支払いを阻止するためにも、ぜひ最後までご覧ください。
失業保険の受給時に扶養を外れる手続きを忘れたら損をする!
年収が130万円を超える場合、扶養から外れますが、保険と年金は自分で手続きしなければなりません。
手続きは5日以内に行う必要がありますが、手続きを忘れても失業保険の受給は停止しません。
扶養を外れるデメリットとして、所得税の増加や税金の控除額の減額などが発生してしまい、手元に残るお金が減ってしまう可能性があります。
年収額による負担の発生は、以下の表を確認しましょう。
年収の壁 | 壁を超えると発生する負担 |
---|---|
103万円 | 所得税 |
106万円 | 社会保険と厚生年金の保険料 |
130万円 | 国民健康保険と国民年金の保険料 |
150万円 | 配偶者特別控除の減額 |
201万円 | 配偶者特別控除の適用外 |
年収130万円を超えると扶養が認められないため、速やかに扶養から外れる手続きを行いましょう。
失業保険受給時に手続きを忘れたままにしておく2つのデメリット
失業保険を含めた年収が130万円を超えているのに、扶養を外れる手続を忘れたままにしておくと、以下の2つのデメリットが発生します。
あなたが損をしてしまうので、手続きを忘れていると気づいた時には、速やかに手続きを行ってくださいね。
過剰な医療費の支払い
手続きを忘れると、今あなたが持っている保険証が無効になり、医療費を全額負担しなければなりません。
基本的に医療費の自己負担額は1〜3割です。
もし、無効化されている保険証を使い続けてしまうと、自己負担額ではない残りの7〜9%割の医療費の支払いを求められます。
国民健康保険への加入ができていると、失わずに済むお金なので、できるだけ早く手続きをしましょう。
医療費の返還
扶養を外れる手続きを行っていなかった場合、健康保険の資格が無い期間に発生した医療費の全額返還が求められます。
健康保険に加入している際の医療費は、1〜3割の自己負担に抑えられますが、資格がない場合は全額負担になります。
手続きを怠ると、通常なら負担しなくてよい医療費の支払いが発生するという大きなデメリットになります。
できる限り早く資格喪失手続きを行い、国民健康保険への加入手続きを行いましょう。
手続きを忘れていた!後から扶養を外れる3ステップ
ここまで、扶養が外れるタイミングや資格喪失届の手続きを忘れていた際のデメリットについて紹介してきました。
忘れていることに気づいた今こそ、できるだけ早く必要な手続きを行いましょう。
扶養を外れる手続きは、以下の3ステップで行います。
各ステップで必要な情報や、提出物について解説しているので、確認してみましょう。
①健保組合への被扶養者異動届の提出
扶養から外れる際に必要な手続きとして、まずはじめに旦那さん※の会社の担当部署から「健康保険被扶養者(異動)届」を入手しましょう。
届けには以下の情報を記入し、旦那さん※の会社に提出します。
扶養を外れてから国民保険に加入する際は、同じく旦那さん※の会社の担当部署で入手できる「被扶養配偶者非該当届」も合わせて提出してくださいね。
②遅延理由書などの提出
扶養から外れてから1か月以上経過してから「健康保険被扶養者(異動)届」の提出をする際は、「遅延理由書」などの提出が必要です。
記入内容は「健康保険被扶養者(異動)届」と基本的に同じですが、以下の内容の記入が必要になります。
「遅延理由書」は、旦那さん※の会社の担当部署から入手してください。
③医療費の健保組合への返還
無効な保険証を使ってしまった場合は、健康保険組合が負担していた医療費を返還する必要があります。
万が一使ってしまった場合、受診月の約3ヶ月後に「返還通知書」が届きます。
「返還通知書」が届いた場合、期日までに返還しましょう。
失業保険受給時は国民健康保険に入ろう
無事に「健康保険被扶養者(異動)届」を提出した後は、国民健康保険への加入しましょう。
国民健康保険に加入する際は、以下が必要です。
資格喪失証明書は、国民健康保険に加入する際に、扶養が外れた日を証明する書類として必要になります。
「資格喪失証明書」は「健康保険被扶養者(異動)届」を会社に提出する際に、発行を依頼しましょう。
扶養を外れてから14日以内に、必ず市役所等で国民健康保険の加入手続きをしましょう。
私が国民保険に加入する際は、約30分で手続きが完了しました。年収見込みを確認されたので、以下の書類を持っておくと安心です。
手続きをしてから2週間ほどで、保険料の納付書が届くので、期日までに忘れずに納付してくださいね。
扶養から外れる手続きを忘れていたら、まずは書類を入手しよう!
年収130万円を超えると扶養が認められなくなるため、扶養から外れる手続きをしなければなりません。
もし、手続きを忘れると以下の3つのデメリットが発生します。
失業保険が停止されるような心配はありませんが、特に医療費において大きく損をしてしまう可能性があります。
扶養から外れる手続きを忘れていると気づいた今、まずは「健康保険被扶養者(異動)届」や「遅延理由書」などを会社から入手するよう旦那さん※にお願いしましょう!
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